Webマーケティング概要~HPだけでは集客困難
ネットを利用したマーケティング(Webマーケティング)は一般的になっていますが、もちろん、単にホームページ(HP)を制作することだけではありません。
今回は、Webマーケティングについてまとめます。
1.全体像とメディア
(1)全体像
「HPを作成したのですが、集客や売上に繋がっていない」という方がよくいらっしゃいます。
インターネットで集客を図るツールはHPだけではありません。下図は、インターネットで集客を図るツールの全体像を示した例です。
ホームページは、自社の基本情報や商品・サービスについて詳しい情報を整理して掲載するのに適しており、アクセス解析も詳細に行えます。従って、様々なネットメディアからHPへの導線を設定して顧客に情報提供し、売上に繋げてゆくことがWebマーケティングの基本パタンの1つです。
(2) 様々なネットメディア
インターネットにあるメディアを一覧に示します(下表)。
メディア | 説明 |
ホームページ | 自社で作成しているWebサイト |
SNS | FacebookやXなどのソーシャルメディア |
検索サイト | Google検索をはじめとする検索サイト |
業界ポータル | グルメサイトなどの業界別サイト |
パブリシティ | 新聞や雑誌などのサイト |
ECサイト | 自社の商品を販売しているサイト |
HPは、自社の情報を詳しく整理して掲載でき、自由度が高いメディアです。典型的な構築・運用方法は、①レンタルサーバを契約、②独自ドメインを取得、③CMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)を設定、④コンテンツを作成・更新します。キャンペーンなどの掲載に、LP(Landing Page:ランディングページ)を付加する場合もあります。
SNS(Social Networking Service:ソーシャルネットワーキングサービス)は,、FacebookやX、Instagramなど、公開を原則に掲載し、閲覧者のニュースフィードに表示させる仕組みです。インフルエンサーに依頼したり、広告を出したりすることも可能です。
検索サイトは、Googleなどのキーワード検索で当該サイト等を探す手段ですが、店の地図を正しく掲載したり、広告を出してHPに導いたりすることもできます。
業界ポータルは、業界ごとに店舗情報などを整理して表示できるようにしたもので、相応の掲載料が必要です。例えば、グルメサイトや美容関連サイトで多く利用されています。
パブリシティは、従来の新聞や雑誌がWebサイトに一部移行したもので、記事を書いてもらったり、広告を出したりします。ネットメディアのため雑誌などより多様なサイトがあり、広告掲載料もリーズナブルです。
他に、自社でECサイトを運用している場合は、相互リンクを設定するなどして、詳しい商品説明と注文操作が連携できるようにするのが一般的です。
2. 設計と運用
(1) ターゲットの絞込みとキーワード
集客や売上拡大を目標とするなら、顧客ターゲットを明確にし、有効なメディアを選定して組み合わせることが有効です。掲載情報更新の手間や、広告掲載費用、効果を加味しつつ仕組みを設計してゆきます。
キーワードの選定・設定も、検索して見つけてもらうには重要です。SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の対策として検索上位に掲載させるのは容易ではありませんが、検索しても見つからない状況は避けたいところです。Google広告を出す場合には検索キーワードで広告が表示されるかが決まります。
(2) 運用
Webマーケティングにおけるメリットの1つは、アクセス解析などで効果検証ができることです。例えば、代表的なアクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスを利用すれば、時系列のアクセス数だけでなく滞在時間や訪問時の検索ワードも判明するため、コンテンツ改善に役立てることができます。SNSの広告では、閲覧した方の属性を調べることができる場合があります。
これらを利用すれば、HPにリンクしたネット広告を掲載した際、HPのサクセス数や滞在時間で効果を検証することができます。
3.まとめ
今回は、Webマーケティングについて概要をまとめました。ネットの集客ツールは多種多様であり、もちろん全てを網羅する必要はなく、中小企業のリソースで実現できる範囲は限られています。
しかし、業態や状況によっては、上手く使えばコストパフォーマンスの高い集客方法となりえますし、与信を得るためHPを設けるだけでも意味はあります。
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