2025年を振り返り

みなさんにとって、2025年はどのような年だったでしょうか。
今回は、私なりに、この1年を振り返ります。

2025年 振り返りイメージ

1.マクロな状況変化

 世界では、ウクライナ情勢が長期化する一方で停戦・和平を巡る動きも並走し、先行きの読みづらさが続きました。中東(ガザ)でも停戦合意や次段階の調整が報じられましたが、安定化にはなお時間を要する印象です。
 一方、技術面では、AIが「試す」段階から「実用」段階に進み、企画・資料作成・分析などのホワイトカラー業務は大きく効率化しました。そして、ロボットとAIを組み合わせたフィジカルAIが、製造・物流・建設・保守といったブルーカラー領域にも波及し、現場の生産性と安全性を底上げする兆しが見えています。
 また、アサヒグループやアスクルなど大手企業でもサイバー攻撃被害が報じられ、サプライチェーンを通じて影響が波及し得ることが改めて認識されました。取引先を含む企業全体で「自社も例外ではない」という危機感が高まり、情報セキュリティ対策の相談が増加したように思えます。その流れが、実務に落とし込むポイントを整理した経営層・管理職向け情報セキュリティセミナーの依頼につながりました。
 国内政治では、10月21日に首相が交代し、高市政権が発足しました。個人的には、閉塞感から少し解き放たれ、世の中の空気が明るくなったように感じます。マーケット面でも、日経平均が5万円台を回復・突破したとの報道があり、期待感の表れと受け止めています。
 さらに「金利のある世界」への移行が現実味を増し、日銀の利上げや追加利上げ観測が企業の資金調達・投資判断に影響する局面に入りました。

2.事務所や仕事の状況

 AIの普及状況を踏まえ、Windows10のサポート終了を機にAI対応PCへリプレースし、ローカルLLMの環境を構築しました。昨年取得したG検定で得た基礎知識も前提に、実務での助言に転用できるか、さまざまな観点から試行錯誤を重ねています。
 本業の中小企業支援では、システム開発が関係する公的支援に対応しました。中小企業診断士としての視点だけでなく、システム開発やプロジェクトマネジメントの視点で、経験に基づく助言ができる点が私の強みですが、ようやく活かされた格好です。
 公的支援に加え、個別のご依頼も増えてきました。ようやく「本当に社会に貢献できる」手応えを感じる機会となっています。個別の契約では、完全オリジナルのプログラムとして組み立てられるため、過去の経験に基づく具体的な助言を、状況に合わせて提供できる場面が多いのも特徴です。
 また、セミナ講師としては、8年続けた創業塾を一区切りとしました。一方で、情報処理安全確保支援士としての知見や関連する支援経験を活かして、中小企業向け「サイバー攻撃・情報セキュリティ対策セミナ」に対応し、一定の評価は得られたようで安心しています。

3.来年に向けて

 2026年は、まず個別のご依頼に対し、十分に期待に応えることが最重要です。
 同時に、「AIによって社会がどのように変化していくのか」も引き続き注視したい論点です。AIは業務の効率化にとどまらず、働き方や情報の扱い方、ひいては企業の競争構造そのものを変える可能性があります。
 だからこそ、技術の評価に留まらず、経営課題として整理し、現場で実装可能な形へ落とし込む視点を持ち続けたいと考えています。
 そのうえで、AI活用が企業の重要課題として定着する中、「どれだけ効果的に使いこなせるか」は、私自身と事務所にとっても大きなテーマです。

 ご興味がございましたら、こちらからお願いします。

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