展示会の活用
先日、ある展示会を見学し、情報収集してきました。
展示会には、東京ビッグサイトや幕張メッセなどで行われる大規模なものもあれば、地域の産業展もあります。中小企業のみなさんも、事業を維持・拡大する上で、接する機会があると思います。
今回は展示会について触れたいと思います。
1.出展者の立場で
中小企業の方々にとって、自ら展示会に出展する場合、主に以下の意味があります。
(1) 市場へのアピール
新しい製品・サービスの認知を高めることが簡単でないのは言うまでもありませんが、業界の展示会であれば、興味のある方々が一堂に会する機会となっています。市場のニーズを捉えた商品・サービスを展示するのであれば、その方々に直接訴えることができます。更に、展示会は商談会の要素もありますので、場合によっては販売に繋げることも可能です。
(2) 従業員が顧客と接する機会
開発や営業をしている方が説明員を担当される場合、お客様と直接、接する貴重な機会と捉えることができます。顧客の要望を聞くことは勿論のこと、逆に、製品・サービスに込めた思いに同意していただくことができれば事業活動への意欲に繋がります。
しかし、商品やサービスについて、あまり詳しくない方が担当していると、逆に企業イメージを損なうことになりかねませんので、説明は十分にできるようにしておきましょう。
2.来場者の立場で
来場者の立場で展示会を見学することは、主に以下のような意味があります。
(1) ユーザとしての情報収集
業界関係者として展示会を見学し、一度に多くの商品・サービスの情報を収集できるとすれば、それは貴重な機会です。
業務で活用できる商品・サービスについて、実物を拝見しながら、直接担当者に話を聞くことができますし、Webサイトやカタログでは分からない使い勝手を動態展示で確認することができるかも知れません。
(2) 動向の把握
展示会は、事業を展開している業界の動向を把握する機会でもあります。
メーカであれば、逆に、自社の商品が競合他社と比べて優れているのか、トレンドに合致しているのか、更に互いに連携して事業ができないかと気付くことがあります。
例えば、自社で開発しているシステムと出展されているシステムを連携して動作させることで、少ない費用・短い期間でより高い付加価値を創造できるかも知れません。こうしたことは、実物を見て初めて発想するものです。
3.まとめ
地域の産業展などでは、中小企業診断士などの士業が相談コーナーを設けている場合があり、私も担当させていただいたことがあります。また、企業に勤めていた際に、開発者として説明員を担当したこともあります。
来場者としては、支援先の業界に関する展示会、ITシステムに関する大きな展示会には、できるだけ見学して、良いものがあれば支援先に紹介するようにしています。
みなさんも、展示会に触れる機会があれば、適宜、活用されることをお勧めします。
ご興味のある方は、こちらからお願いします。